5月11日(水)に行われた森林学コースの実習。
三瓶山のふもとにある島根大学三瓶演習林で3年生を対象に行われました。
久々のフィールドワーク。
学生さんたちも先生方も多いに盛り上がりました。
前日までの雨天予報に、雨女で有名な高橋先生も気をもんでいましたが、
何とか天候にも恵まれ、幸先の良いスタートとなりました。
今回の実習内容は、高橋先生による測樹と
米(よね)先生のドローンを用いた森林計測です。
前半は、米先生のドローン測量の実習。
まずはドローンを演習林の計測エリア上空に飛ばします。
ドローンといえば、絶景をSNSにアップしたり、
物を運ぶイメージが強いかもしれませんが、
今回の目的は動画の撮影ではなく、
ドローンからレーザーを森林に向けて照射し3D化すること。
なんと、これだけで樹高(木の高さ)が測れてしまいます。
山仕事にはヘルメットが必須。だが、この世に米先生の頭にフィットするヘルメットは存在しない……
後半は高橋先生の円プロットを用いた測樹実習。
森林を運営するための一番基礎であり、要でもある作業の一つ。
実習で使用した器具は、バーテックス樹高測定器。
手の中に納まるほどの大きさの機材で
こちらもやはり樹高(木の高さ)が測れます。
実際に木の横に並べて測る(……は?)
測棹(そっかん・伸縮する長い定規のようなもの、とても重たい)や
輪尺と呼ばれる専用の大きな定規(無駄にがさばる)、
樹木専用の直径巻尺(結構重たい)などの大荷物を抱え、
何人もの人手でわさわさと測っていたのがうそのような手軽さです。
高橋先生の測樹は地上から、
米先生のドローン計測は上空から調査する方法。
どちらも林業に欠かせない技術です。
今回参加した学生さんの中には、
これらの技術を用いて卒論に臨む人もいるかもしれませんね。
さて、次回の実習は5月21日(土)。
いよいよ一年生が演習林デビューですよ。